今回は東京23区の中で、「女性の割合」が高い地域をランキング形式でご紹介します。各地域の特色がきちんと現れる結果になり、女性がどこを評価して街を選んでいるかがよく分かります。これから住まい探しをする人は是非参考にしてみてください。
ちなみに日本全体での女性の割合は51.4%、東京23区全体での女性の割合は51.0%でした。全体の平均値も参考にしながら読んでみてください。
〈統計データ〉
データ取得元:東京都総務局統計部
データ基準日:2023年1月1日時点
1.1位〜10位
1位 目黒区 53.0%
1位は目黒区です。渋谷区や世田谷区と隣接していて、渋谷区のファッション性の高さと世田谷区の住環境の良さをいいとこ取りしたような地域となっています。土地柄、感度の高い人が集まっていて、街には独自の雰囲気や魅力があります。一番人気は街の中心地である中目黒ですが、自由が丘や学芸大学なども活気があります。目黒区はファッション志向が高い女性からの人気が高いです。
2位 世田谷区 52.8%
2位は世田谷区です。低層住宅が広がる閑静な住宅街で、洗練された街並みと落ち着いた住環境が魅力です。世田谷区は面積が広いので、地域によってそれぞれ特徴が異なりますが、三軒茶屋や二子玉川は飲食店や商業が充実していて、一人暮らしの女性も多いです。世田谷区は洗練されていながらも、生活感のある雰囲気を好む女性からの人気が高いです。
3位 港区 52.7%
3位は港区です。東京23区で最も不動産価格の高い地域の一つで、住んでいる人の平均所得も断トツの1位となっています。六本木や青山、麻布などその地域自体がブランドとなっているエリアも多く、住んでいる人の中には派手な生活をしている人も多くいます。港区はステータスを重視する女性からの人気が高いです。
4位 中央区 52.2%
4位は中央区です。銀座や日本橋があり、商業や金融の中心となっている地域ですが、近年では居住用マンションへの再開発も進んでいる地域です。都心のど真ん中で通勤アクセスが良いことや、湾岸エリアを中心に景観が優れている物件が多いことなどが特徴で、築地や新富などは特に単身の女性が多い地域となっています。中央区はキャリア志向の女性から人気が高いです。
5位 練馬区 52.0%
5位は練馬区です。落ち着いた住宅街の中に緑が多く残っていて、静かな生活ができる地域です。治安が良く、防犯面の心配が少ないことや、他の上位の区と比べて不動産価格が抑えられていて、金銭的な面でも生活しやすいというメリットがあります。練馬区は家庭的で素朴な雰囲気を好む女性から人気が高いです。
6位 文京区 51.9%
6位は文京区です。オフィスと住居が混在している地域ですが、繁華街がほとんどないため、全体的に静かで落ち着いています。娯楽施設がない分、治安が非常に良く、女性にとって住みやすい地域と言えます。特に本郷三丁目や後楽園などは利便性が高く、単身世帯に選ばれている地域です。文京区は都会的でありながらも落ち着いた雰囲気を好む女性から人気があります。
7位 杉並区 51.9%
7位は杉並区です。閑静な住宅街が広がっていて、活気のある商店街や都心部へのアクセスの良さなどが特徴の生活しやすい街です。荻窪駅や阿佐ヶ谷駅などはJR中央線が通っていて、多くの人が住んでいます。杉並区は生活感を好むアクティブな女性からの人気が高いです。
8位 渋谷区 51.8%
8位は渋谷区です。8位の渋谷区までは日本全体の平均値を上回っていて、23区の中でも女性に特別選ばれている街、と言えそうです。
渋谷区はカルチャーの発信地として20代30代の若者を中心に人気があり、特に恵比寿駅周辺は小洒落た飲食店が多いエリアで、単身の女性が多く住んでいます。渋谷区は流行に敏感な女性から人気がある街と言えます。
9位 板橋区 51.1%
9位は板橋区です。都心部からは少し離れていますが、庶民的で気取らない雰囲気が魅力の生活しやすい街です。板橋区は街として強いクセがないので、男女を問わず、落ち着いた生活を好む人に人気が高いです。
10位 江東区 50.9%
10位は江東区です。街全体として広々とした場所が多く、ファミリー世帯に人気があります。街並みは特別、洗練されている、ということではありませんが、整然としていて治安が良いことから、落ち着いた環境で安心して暮らしたい、という人に人気があります。
2.11位〜20位
11位 品川区 50.7%
11位は品川区です。都心部、品川駅、羽田空港と、様々な交通アクセスに優れていることから、出張や旅行にも便利な地域となっていて、男女を問わずアクティブな単身世帯に選ばれています。
12位 墨田区 50.7%
12位は墨田区です。都心に近く、通勤利便性が高いことから、働き盛りの単身者やDINKSに人気が高い地域です。街並みは全体的に殺風景な景観で、洗練されていないため、花より実をとる、という考えの人に合っています。
13位 荒川区 50.5%
13位は荒川区です。都心に近く、通勤利便性が高いことから、ファミリー世帯に人気が高い地域です。木造住宅が密集していることから防災面での懸念が指摘されることが多く、景観も野暮ったいところがあります。不動産価格が低いため、コストパフォーマンスを重視する人に選ばれています。
14位 北区 50.3%
14位は北区です。都心、副都心に近く、通勤利便性が高いことから、ファミリー世帯に人気が高い地域です。街並みはやや古さを感じる景観が多く、庶民的な雰囲気が強いです。どちらかというと男性向きの街、という印象があります。
15位 葛飾区 50.3%
15位は葛飾区です。街は住宅が中心ですが、古くからの町工場なども多く残っています。ファミリー世帯が多いですが、単身者の流入としては、女性よりも男性に選ばれやすい地域となっています。
16位 大田区 50.1%
16位は大田区です。住宅街が多いですが、臨海部には工業地帯があり、町工場などの中小企業も多いため、男性に選ばれやすい地域となっています。
17位 足立区 50.0%
17位は足立区です。庶民的な雰囲気の下町で、平均年齢が23区で最も高い区でもあります。北千住駅からは東京メトロ千代田線、日比谷線が通っていて、主要なオフィス街へのアクセスが良いことから、通勤利便性の面で男性から選ばれやすい街となっています。
18位 中野区 50.0%
18位は中野区です。中野区まではギリギリ女性の方が多い街です。中野区は新宿区の西側に隣接していて、新宿のベッドタウンとしての一面があります。比較的狭い街ですが、面積あたりの犯罪発生件数が多く、治安の面で不安があることから、女性よりも男性に選ばれやすい街になっています。
19位 豊島区 49.9%
19位は豊島区です。女性よりも男性の人口が多い地域は19位以下の5区です。豊島区は犯罪発生件数、面積あたりの犯罪発生率がともに悪く、治安は決して良いとは言えない地域です。街の中心である池袋はカジュアルに遊べる街として若者に人気がある一方で、女性が暮らすには治安の面で敬遠されやすくなっています。
20位 新宿区 49.8%
20位は新宿区です。新宿区は歌舞伎町や大久保など、治安の良くない歓楽街が多く、実際に犯罪発生件数と、面積あたりの犯罪発生率はどちらも23区で最も悪いというデータがあります。商業施設が多く、利便性は高いですが、治安の面で女性から敬遠されやすい街と言えます。
3.21位〜23位
21位 江戸川区 49.7%
21位は江戸川区です。1世帯あたりの人数は東京23区で最も高く、ファミリー世帯が多い地域です。街の中心部を通る東京メトロ東西線の葛西駅や西葛西駅からは、主要なオフィス街である茅場町や日本橋、大手町などへのアクセスが特に良いことから、通勤利便性の面で男性に選ばれやすいものと考えられます。
22位 千代田区 49.6%
22位は永田町や霞ヶ関、丸の内など、政治経済の中心地である千代田区です。千代田区の企業は男性の多いお堅い企業という印象ですが、イメージのまま男性が多く、女性が少ない街、という結果になりました。秋葉原や神保町などの街も男性の街、という印象です。
23位 台東区 48.8%
最下位は台東区です。浅草や上野など伝統的な下町で歓楽街が多く、他の地域に比べて、単身世帯が非常に多い地域でもあります。風俗店やパチンコ店など、女性に敬遠されがちな店が多く、台東区は頭ひとつ抜けて女性比率が少ない街、という結果となりました。
4.まとめ
いかがだったでしょうか。女性には洗練された街が選ばれやすく、治安が悪い街が敬遠されやすい。男性には景観に関わらず利便性の高い街が選ばれやすい、という結果になりました。
結果として女性に選ばれている上位の街は、女性にとって生活しやすそうな街ばかりでしたので、これから住まい探しをする方は是非参考にしてみてください。
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