2023年11月にオープンした「魔法の文学館」に遊びに行きました!
「児童文学の素晴らしさを発信する」という明確なコンセプトのもとに設計されていて、子どもが自然と本に親しむことができる、楽しい仕掛けがたくさんあります。
1.どんなところ
魔法の文学館は角野栄子氏の作品の世界観や、児童文学の素晴らしさを発信する目的で建てられました。
角野氏はスタジオジブリの代表作にもなっている「魔女の宅急便」や、「小さなおばけ」「りんごちゃん」シリーズの等、多くの人気作品を出している日本を代表する絵本作家の一人です。
建物の設計には隈研吾氏が携わり、外観は美術館のような趣になっています。「なぎさ公園」の中にある施設なので、公園内の他の施設と一緒に楽しむことができます。
【魔法の文学館と一緒に楽しみたい施設】
・なぎさポニーランド
・アリオ葛西店
・島忠ホームズ葛西店
なぎさポニーランドはなぎさ公園内にある施設で、魔法の文学館を出てすぐの場所にあります。
ポニーの乗馬は小学6年生以下であれば無料で参加できます。
乗馬の時間は午前10時から11時半、午後は13時半から15時までとなっています。予約も不要で、土曜日に伺った時は5分くらい並ぶと、乗ることができました。
なぎさ公園のすぐ近くにはアリオ葛西店と、島忠ホームズ葛西店という大きな商業施設が並んでいます。
スーパーのオーケー、イトーヨーカドー、ホームセンターの島忠が入っているので、公園で子どもを遊ばせたあとに買い物をして帰るのもありですね。
2.基本情報
(1)アクセス
住所 〒134-0085 東京都江戸川区南葛西7−3−1 なぎさ公園内
・東京メトロ東西線「葛西」駅から都営バス(葛西21)にて約10分「魔法の文学館入口」下車
・東京メトロ東西線「葛西」駅から都営バス(葛西24)にて約10分「なぎさニュータウン」下車
・JR京葉線「葛西臨海公園」駅から都営バス(葛西21)にて約10分「魔法の文学館入口」下車
(2)入館料
一般(15歳以上)700円
こども(4歳〜中学生)300円
※江戸川区在住者、在勤者、在学者は一般500円、こども200円
平日は予約無しで入れる時間帯もありますが、基本的にはインターネットでの事前予約が必須です。(2024年1月時点)
(3)営業時間
9:30〜17:30(最終入館16:30)
(4)休館日
火曜日、年末年始(12月29日〜1月3日)
3.レビュー
(1)見どころ
コリコの町
「魔女の宅急便」の舞台となったコリコの町をイメージしたスペースです。
それほど広くはない空間ですが、プロジェクションマッピングや開けるたびに見え方が変わる小窓など、小さい子どもが喜ぶ仕掛けがところどころにありました。
黒猫シアター
絵本のキャラクターが登場する10分くらいのミニシアターです。途中で観客も声を出したり体を動かしたりするシーンがあり、小さな子どもでも飽きずに楽しめます。
伺った時は「リンゴちゃん」の物語が上映されていました。リンゴちゃんは結構攻め気味のダーティな一面を持つキャラクターでしたが、子どもも楽しんで観ていました。
ライブラリー
ライブラリーには絵本や童話など、約1万冊の本が置いてあります。本棚は子どもの目線に合わせて低くなっているので、小さな子どもでも自分で探すことができます。
本はある程度まとまって陳列されていますが、整理されすぎず、あちこちの棚に置かれているので、自由に、直感的に選ぶ楽しみがありました。
椅子の高さも均一ではないので、子どもの体の大きさに合わせて選んで座ることができます。椅子に限らず、施設内の設備やサービスは、細かい部分まで子どもに配慮して設計されていました。
(2)食事
3階にはカフェ・キキ(cafe kiki)というカフェがあります。コーヒーやスイーツの他、「キキライス」という名前のオムライスや、サンドイッチなどの軽食もいただけます。
旧江戸川を見晴らせるため、店内は開放感が感じられます。座席は40席くらいで、土曜午後は席待ちの列ができる時間帯もありました。
大人用にホットのカフェラテと、子ども用に「ハートをあなたに」というパフェを注文しました。
正直カフェはそれほど期待していなかったのですが、カフェラテはかなりクオリティが高く、大変美味しくいただきました。パフェも一口食べましたが、こちらもきちんと拘っていて、美味しかったです。
外には「展望の丘テラス」というテラスもあります。寒い時期に伺ったので利用しませんでしたが、季節が良ければ非常に気持ちが良さそうです。
(3)お土産
1階の入り口にはショップがあり、いちご色のオリジナルグッズやセレクト雑貨が置いてあります。
「リンゴちゃん」のグッズが人気のようで、マスキングテープやマグカップ、クリアファイルなどが置いてありました。
(4)ものがたりの丘
魔法の文学館の外には「展望の丘」や「ものがたりの丘」といった芝生や緑が感じられる場所があります。「ものがたりの丘」には大きな滑り台があり、子どもたちがたくさん遊んでいました。
滑り台やベンチも魔法の文学館の外観と同じ白で造られていて、全体として統一感のある景観になっています。
4.まとめ
子どもファーストが徹底された素敵な空間でした。内装が全体的にピンクになっていて、子どもながらに非日常が感じられるのではないかと思います。
3歳の子どもを連れて行きましたが、自分で興味のある本を選べるので、恐竜や動物の本を探して楽しんでいました。3歳だと自分では読めないので、親がつきっきりで読んであげる必要はありますが、自分で本が読める年齢であれば親はラクだと思います。
単に本を読むだけであれば図書館でも十分ですが、本を読むだけではない特別な体験ができるので、一度連れて行っても損はしないと思います。
子どもが本に親しむきっかけとして、遊びに連れて行ってみてはいかがでしょうか。
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