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一人暮らしが多い街は?東京23区の世帯人数が多い街ランキング

今回は東京23区の中で、「1世帯あたりの人数」が多い地域をランキング形式でご紹介します。

ざっくり言うとランキング上位の区は家族で住んでいる人が多く、下位の区は単身で住んでいる人が多い地域ということになります。

家族形態には様々な「◯◯世帯」という呼び方や定義がありますが、本記事では一人暮らしは「単身世帯」、二人以上で暮らしている世帯を「一般世帯」、そのうち子育てしている世帯を「ファミリー世帯」と呼んでいます。

〈統計データ〉
データ取得元:東京都総務局統計部
データ基準日:2023年1月1日時点

1.1位〜10位

1位 江戸川区 2.06人

1位は江戸川区です。江戸川区は都心部のベッドタウンとして人気があり、比較的地価が低く、間取りに余裕のある物件が多いことから、堂々の1位となりました。

江戸川区は15歳未満の子どもの割合も23区中6位となっていて、葛西臨海公園をはじめとした自然の多さや、大規模な商業施設が存在している点がファミリー世帯に支持されているようです。

2位 葛飾区 2.05人

2位は葛飾区です。葛飾区は都心から離れていますが、江戸川の河川敷や水元公園など、自然豊かなスポットが多く、住環境の良さが魅力の地域です。

不動産価格がリーズナブルで、一戸建ての割合が多いことも上位になった理由の一つと思われます。葛飾区は65歳以上の割合が23区中1位、平均年齢は2位となっていることから、高齢の世帯が多い地域でもあります。

3位 練馬区 1.98人

3位は練馬区です。練馬区は都心、副都心へのアクセス性に優れていて、特に副都心のベッドタウンとして人気が高い地域です。公園や緑が多いことや、地盤の強さ、治安の良さも魅力です。

不動産価格も落ち着いているので、ファミリー世帯に人気が高い地域となっています。

4位 足立区 1.96人

4位は足立区です。北千住を中心に再開発が進んでいる一方で、昔ながらの下町の雰囲気が残っていて、のんびりとした空気感が魅力です。

足立区は65歳以上の高齢者の割合は23区中2位、平均年齢は1位となっていて、東京23区の中で最も高齢化の進んだ地域の一つとなっています。

5位 江東区 1.95人

5位は江東区です。全体的に街が広々していて、大きな商業施設や公園も充実しています。特に豊洲や有明といった湾岸エリアでは近年再開発が進んでいて、大規模なタワーマンションが建ち並んでいます。

都心に近く、通勤にも便利な立地であることから、ファミリー世帯に選ばれていて、15歳未満の子どもの割合も23区中5位と高くなっています。

6位 荒川区 1.91人

6位は荒川区です。古き良き街の面影が残っていて、下町情緒が感じられる地域です。

区全体が居住地域となっていて、長く開発されていない地域が多いために築年数の古い住宅も多くあります。65歳以上の高齢者の割合は23区中6位、平均年齢は7位となっていて、長く住んでいる一般世帯が多いと考えられます。

7位 世田谷区 1.90人

7位は世田谷区です。世田谷区は都市計画で第一種低層住居専用地域に指定されている場所が多く、低層住宅が広がる街並みは整然としていて非常に綺麗です。

1区画を小さくし過ぎない街づくりが進められてきたことから、ゆとりのある住居が多く供給されていて、一般世帯が多く住んでいます。

8位 大田区 1.84人

8位の大田区です。23区の最南部に位置していて、西側を中心に住宅街が広がっています。公園の数が多く、臨海部では海も見えるなど、自然豊かな住宅街として一般世帯に人気が高い地域です。

人口密度は23区中22位となっており、都内では混雑の少ない地域として、落ち着いた暮らしができます。

9位 目黒区 1.84人

9位は目黒区です。港区や渋谷区に隣接していて、住宅街の中にクリエイティブな業種のオフィスや、小規模な商業が点在するエリアです。

感度の高い街として若者に人気がある一方、落ち着いた住宅街も広がっていて、比較的一般世帯が多くなっています。

10位 北区 1.84人

10位は北区です。のどかな雰囲気と物価の安さが魅力で、十条銀座商店街など、地元の商店街も活気があります。

北区は都営団地など古い建物が多く、65歳以上の割合が23区中3位、平均年齢は4位となっていて、高齢者が多いことも特徴です。都心、副都心両方へのアクセスの良さから、単身者に人気がありますが、比較的年齢層の高い一般世帯が多くなっています。

2.11位〜20位

11位 板橋区 1.82人

11位は板橋区です。東京都心のベッドタウンとして古くから栄えていて、緑の多い環境や生活感を感じるのどかな雰囲気が魅力の街です。

高島平団地など、古くからの巨大コミュニティが多いことから、15歳未満の子どもの割合が23区中16位と低い一方で、65歳以上の高齢者の割合は23区中4位と高くなっています。

12位 中央区 1.81人

12位は中央区です。日本橋や銀座など、日本の金融・商業の中枢を担う街ですが、最近では大規模なタワーマンションの建設が進んでいて、ファミリー世帯の流入が進んでいます。

中央区の中でも月島エリアは比較的ファミリー世帯が多い一方、京橋エリアや日本橋エリアは、よりオフィス街に近い立地特性から、単身世帯が多くなっています。

13位 墨田区 1.81人

13位は墨田区です。下町として古くから栄えてきたエリアで、東京スカイツリーや両国国技館など、インバウンド向けの観光名所が多くあります。

利便性の高いエリアで単身世帯に人気がありますが、不動産価格が抑えられていることから都心に比べると広さにゆとりがある物件が多く、一般世帯にも住みやすくなっています。15歳未満の子どもの割合は23区中18位と高くはなく、どちらかというとDINKS等に人気が高いエリアです。

14位 千代田区 1.79人

14位は千代田区です。永田町や丸の内など、政治・経済の中枢を担う地域になっていて、中央官庁や日本を代表する大企業が集積しています。

主要なオフィス街に近く、単身向けのマンションが多いことから、どちらかというと単身世帯が多い街となっています。

一方で、15歳未満の子どもの割合は23区中1位となっていて、優れた教育環境はファミリー世帯から非常に人気があります。

15位 文京区 1.78人

15位は文京区です。総合病院や大学が多い文教地区として有名な地域です。都心部に近く、通勤アクセスが良いことから、単身向け物件の需要が高く、一人暮らしが多くなっています。

一方で、15歳未満の子どもの割合は23区中4位と高くなっています。治安の良さなど、住環境が優れている点はファミリー向けとも言えます。

16位 港区 1.77人

16位は港区です。セレブの街として華やかな生活を好む人に人気が高い地域です。広告代理店やIT企業などが集まるオフィス街があり、ワンルームマンションも多いため、単身世帯が多い結果となりました。不動産価格が極端に高く、広い間取りが取りにくいことも単身世帯が多い理由の一つです。

一方で、15歳未満の子どもの割合は23区中3位と上位となっています。比較的築浅のタワーマンションが多いことや、名門の学校が多いことから、ファミリー世帯にも人気が高いです。

17位 品川区 1.76人

17位は品川区です。都心に近く、オフィスや商業が混在しているので不動産価格は高いですが、新幹線が止まる品川駅や、羽田空港へのアクセスにも優れているため、忙しいビジネスマンに人気が高いエリアです。

東側にはタワーマンションがあり、西側の高台には閑静な住宅街もありますが、単身向けのコンパクトな物件が多いため、ランキングは下位になりました。

18位 杉並区 1.75人

18位は杉並区です。杉並区は街の中心にJR中央線が通っていて、個性的な文化や活気のある商店街が魅力です。

低層住宅が広がる街並みで、ファミリーにも住みやすい街ですが、特に人が集中している高円寺駅や阿佐ヶ谷駅の周辺は単身世帯が多いことから、23区の中では下位になっています。

19位 台東区 1.65人

19位は台東区です。台東区は世帯あたりの人数が少ないだけでなく、平均年齢は23区中3番目に高く、15歳未満の子どもの割合は23区で最下位、男女比では男性の割合が最も高いなど、様々な指標で特徴が際立っている地域になっています。

都心に近く、交通利便性が高い一方で、一部地域には歓楽街やドヤ街なども残っていて、治安面で不安が残るため、どちらかというと単身世帯に選ばれています。

20位 中野区 1.64人

20位は中野区です。副都心エリアに近接していて、特に新宿のベッドタウンとして人気の街です。最近ではサブカルの街としても人気が高まっていて、様々な生活スタイルの人が暮らしています。

交通利便性が非常に高く、単身者向けの店が充実しているため、単身世帯に人気がある街となっています。

3.21位〜23位

21位 豊島区 1.62人

21位は豊島区です。池袋を中心に、中高層ビルが建ち並んでいて、人口密度は23区中1位となっています。巨大な商業エリアが広がっているため、郊外から遊びにくる若者も多く、昼夜を問わず混雑しています。

若者向けの街として通勤や買い物に非常に便利なので、単身世帯の需要が高く、一人暮らしの人には生活しやすい地域といえます。

22位 渋谷区 1.62人

22位は渋谷区です。街全体に商業やオフィスが混在している地域で、特に渋谷は大きな繁華街があります。流行を牽引する「若者の街」として、単身世帯の需要が非常に高いです。

区内の一部にはお屋敷が並ぶ高級住宅街などもありますが、街全体としては単身者向けのマンションやアパートが多くなっています。

区外から遊びにきた若者や単身者の需要が高いエリアなので、ファミリー世帯のニーズに応える商品サービスはそれほど多くありません。

23位 新宿区 1.54人

最下位は新宿区となりました。西新宿のオフィス街や、歌舞伎町などの歓楽街など、様々な顔を持っている新宿区ですが、区外からも多くの人が集まり、常に人で溢れています。

良くも悪くも落ち着いた生活をするイメージは湧かないエリアですが、通勤や買い物などの利便性は高いため、単身世帯に人気があります。

4.まとめ

いかがだったでしょうか。基本的には都心部に入れば入るほど単身世帯が多く、郊外になれば一般世帯が多くなるため、豊島区、渋谷区、新宿区が下位の3区だったのは感覚的にイメージ通りの結果だったかと思います。

上位の区は一般世帯が住みやすい街になっていて、下位の区は単身世帯が住みやすい街、ということで違和感はなさそうです。

ただ、下位だった地域にも子どもの割合が高い区が存在しています。特に千代田区、中央区、港区などはファミリー世帯に選ばれている地域と言えそうです。

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